タイサッカーを知ろう

【ACL特集】浦和監督・リカルドロドリゲス氏のタイリーグ時代を徹底調査!

現在タイを含めた国々で開催中のACL2022グループステージ。
グループステージ突破が決定した浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督はタイリーグで指揮経験があるのはご存知でしょうか?今回は「私と家族が過ごした思い出深い国」と語るリカルド監督のタイリーグ時代をご紹介します!

リカルド・ロドリゲス監督のプロフィール

http://greanfootballs.com/blog/2016/03/SupanburiFcA

【氏名】リカルド・ロドリゲス・スアレス(Ricardo Rodríguez Suárez/ริคาร์โด้ โรดริเกวซ)
【生年月日】1974年4月3日生まれ(46歳)
【出身地】スペイン王国オビエド県

リカルド監督は元々スペインのサッカークラブ・レアルオビエドのユースチームで選手としてプレーしていました。しかし、17才の頃に左膝十字靱帯の断裂と言う大怪我を負い、選手としてのキャリアを断念。大学へ進学し、卒業後はコーチとして活動し始めました。
その後はスペインの地域リーグでの監督や、サウジアラビアサッカーU-17代表(!!)での監督を経て、2014年にタイリーグ1部・ラチャブリーFCでの監督に就任しました。

タイリーグでのキャリアの始まり

引用元:https://sport.teenee.com/thai/115461.html

リカルド監督は、2014年2月1日にタイリーグ1部(当時はタイプレミアリーグ)所属のラチャブリーFCの監督に就任しました。
前年はリーグ14位と低迷していたラチャブリーでしたが、リカルド監督の率いた2014シーズンは4位。リーグカップではブリーラムに2-4で敗れベスト8で終わったものの、チームでの通算成績は17勝7敗14分で、クラブ最高位でシーズンを終えています。

同時期に所属していた選手として、サッカー女子日本代表の永里優季選手の兄である永里源気選手がいます。永里選手はリカルド監督の元で32試合に出場、8得点の大活躍を見せていて、今回の徳島のJ2優勝にもお祝いのメッセージを寄せていました!



バンコク・グラスFCで初めてACL出場

引用元:https://www.thairath.co.th/content/481635

その翌年、リカルド監督はバンコク・グラスFC(現・BGパトゥムユナイテッド)の監督に就任します。前年度FAカップで優勝した同クラブはACLの出場権を得ており、これがリカルド監督にとっての初めてのACLとなりました。
プレーオフステージからの出場となったバンコク・グラスは初戦ではマレーシアのジョホールダルルタクジムに3-0で圧勝したものの、続く北京国安には0-3で敗戦。残念ながら本戦出場とはなりませんでした。

当時の記事によると、試合前の会見でリカルド監督と北京国安の監督はお互い握手も交わさないほど、バチバチの状態だったようです。
試合の様子を見つけたので貼っておきますが、リカルド監督はチラリとも映っていません。笑


この年のリーグの最終順位は6位とまずまずの結果でしたが、カップ戦などで目立った成績を残すことはなく、リカルド監督は2年契約の1年目でバンコクグラスを去ることになりました。チームでの通算成績は14勝7敗9分です。

スパンブリーFCは3ヶ月間で解任。その後日本へ

引用元:https://www.thairath.co.th/content/594675
翌2016年、リカルド監督は就任後2ヶ月で解任となったブラジル人監督に代わり、スパンブリーFCで指揮を取ることになりました。
クラブの社長は当初「過去2シーズンで好成績を収めた監督として、今シーズンの終わりまで契約を結んだ」との声明を出していました。
しかし、急ごしらえで入ったチームの成績が短期間で上向くことはなく、2016年6月、わずか3ヶ月でリカルド監督はクラブを去ることになります。チームでの通算成績は4勝5敗5分と、初めての負け越しでした。この年スパンブリーFCは監督が3度も代わっており、波乱の年であったことは間違いないようです。

同年11月に、徳島ヴォルティスはリカルド監督の2017シーズンからの就任を発表。その後、2021年からJ1浦和レッズで指揮を取っています。

今でもタイで注目を集めるリカルド監督


タイでのキャリアを3年で終えたリカルド監督ですが『タイリーグを経てJリーグで活躍する監督』として、徳島ヴォルティスがJ2優勝・昇格を果たした今年はもちろん、それ以前にも契約更新をしたことがニュース記事になるなど、タイ国内では今なお注目を集めています。

下の動画は、リカルド監督がかつて指揮をとったBGパトゥムユナイテッドのリーグ優勝の際に送ったビデオメッセージです。

最後に…


思い出深いタイの地でグループステージ突破を決めたリカルド監督。
バンコク・グラス時代は惜しくもプレーオフ敗退という結果でしたが、自身2度目のACLでは決勝トーナメントへと駒を進めることができました。浦和はタイリーグ1部のムアントン・ユナイテッドと提携をしていることもあり、もし今後タイ人選手を獲得…という話になった際には、リカルド監督の経験が活きてきそうです。

リカルド監督の今後に期待です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!