インタビュー

チェンマイ・ユナイテッド所属 エスクデロ競飛王選手にインタビュー!

2022年3月7日、当サイトは『タイリーグドットコム』にリニューアルしました。
今回はリニューアル記念として、タイリーグ1部所属チェンマイ・ユナイテッド所属のエスクデロ選手のインタビューをお届けします!

エスクデロ選手は現在お住まいのチェンマイからオンラインでインタビューに答えてくださいました。タイリーグについてや、タイ人選手の情報など盛りだくさんの内容となっています。ぜひ最後までお読みください!

エスクデロ競飛王選手の経歴

プロフィール

名前:エスクデロ競飛王(Escudero Sergio)
生年月日: 1988年9月1日
出身地:スペイン・グラナダ
身長体重:171cm/75kg
ポジション:FW/MF
所属クラブ:タイリーグ1部チェンマイ・ユナイテッド
背番号:26
SNS:Amebaブログ/Twitter

タイでプレーすることになったきっかけを教えてください。

「2021年4月に栃木SCを契約解除になり、翌日から代理人がすぐに新たなクラブを探し回ってくれました。
当時は怪我をしていて練習に参加できる状態でもない、そんな状況で契約をしてくれたのが今所属しているチェンマイ・ユナイテッドでした。特にチェンマイのタイ人マネージャーは僕のことを浦和時代から知ってくれていて、怪我をしている事も知った上で獲得をプッシュしてくれました。彼にはとても感謝しています。

住環境、食事など、新天地タイでの生活はどうですか?

「僕は色々な国で生活してきたので、どこにいても環境をその楽しめるタイプです。
昔Kリーグでプレーしていた時にコロンビア人の同僚に”海外移籍で一番大事なのは住む家だ”と言われましたが、今住んでいる家は家賃も安く、1週間に一度ハウスキーピングサービスが入り掃除やシーツ交換をしてくれるなどとても住み心地が良いです。特にお風呂に関しては、水圧のしっかりしたお湯のシャワーとバスタブもあり満足しています。」

食事に関して言うと、タイ料理の香辛料が苦手なので基本的に日本食を食べています。チェンマイには日本食レストランが多く、練習終わりに食べに行くことが多いです。日本にいる時より圧倒的に和食を食べる機会が増え、体の調子もよくなりました。」

チェンマイ・ユナイテッドに持つ印象を教えてください。


「加入した時の第一印象は、「アットホームなチーム」という印象です。タイ人選手・家族同士の結束が強く、毎日練習場に選手の奥さんが10人くらい来てお茶をしています(笑)。そのファミリー感の中に僕ら外国人選手は入りづらく、当初はかなり葛藤がありました。

チェンマイ・ユナイテッドは5年でアマチュアリーグからトップリーグへ昇格をしたクラブのためチームとしては成長段階ですが、僕の契約を後押ししてくれたマネージャーをはじめとして、熱をもった人たちがたくさんいます。」

チェンマイ・ユナイテッドでの役割や、監督から要求されていることを教えてください。


「チェンマイで自分の本職のポジションで出場したのはほとんどないと思います。ボランチ、右サイド、ウィングバックなど、選手がいないポジションを任され、本職ではない中でゴールやアシストなど数字に残る結果を求められるので大変です。」

チームメートとどのようにコミュニケーションを取っているかについて教えてください。

「僕は日本語に加えスペイン語、ポルトガル語、英語、韓国語、中国語ができるのですが、主に英語、タイ語の単語でやりとりしています。クラブにタイ人のコーチ兼通訳はいるのですが、あくまでコーチがメインですね。

そういえば京都サンガ時代はイ・ヨンジェ選手と2トップだったのですがとても相性が良く、試合の時は韓国語でコミュニケーションをとっていたんですよ。
今もチームの外国人選手の通訳をすることもあります。」

これまででタイまたはタイリーグで苦労したことはありますか?

「Jリーグのサポーターは目の肥えた人が多く、得点に絡まないプレーでも拍手が起こったりしますが、タイリーグではどこのポジションであっても派手なプレーと個の結果が求められます。栃木SCの時もそうでしたが、自分はどちらかというとチームとして戦いたいタイプなので求められるプレーの違いには苦労しています。

個人的にはタイ人選手は若いうちからJリーグ、Kリーグでプレーすることでより成長できると思います。Jリーグではチャナティップ選手、ティーラシン選手、ティーラトン選手が道を拓いてくれているので、そこで成長することがタイサッカー全体が良くなることにもつながると考えています。」

タイ人選手で気になった選手、この選手はJリーグで活躍できそうという選手がいたら教えてください。

右からエカニット、パトンポン、ナルバディン、スパチャイ、タナウィット(インスタより引用)

「1人目はチェンマイ・ユナイテッドのエカニット選手、まだ21歳と若く、2ゴール4アシストの活躍を見せています。夏の移籍市場でJリーグクラブに移籍できたら良いなと思っています。
2人目はBGパトゥムユナイテッドのパトンポン選手、この間対戦した時に縦に早くて衝撃を受けました。
3人目はブリーラム・ユナイテッドのキャプテン、右サイドのナルバディン選手。27歳はベテラン格になるのは難しいのですが、落ち着いていて驚きました。
4人目はブリーラムの踊る選手(笑)、スパチャイ選手です。身長が高いのにスピードがありしなやかでテクニックもあります。
5人目はチェンマイ・ユナイテッドのタナウィット選手です。32歳とベテランですが、パスセンスが素晴らしく、若い時に日本に来ていたら川崎フロンターレの大島僚太選手より跳ねてたのではないかと思います。」

今まで日本、韓国、中国、タイでプレーされていますが、印象に残っている国はありますか?

「中国ですね。中国は本をかけるくらい色々ありました。中国のスタジアムはとても煌びやかなんですが、なぜかシャワーのお湯が出ないんです。中国ではアウェーの時は前泊や3日前に現地入りをしたりすることがあるので、練習が終わるとそのままバスに乗り、ホテルに帰ってシャワーを浴びたりしていました。

遠征の時はアクシデントしかなく、飛行機が2-3時間遅れ、やっと空港に着いたらバスが来てなくてさらに2時間待つという事もありました。そういう時って普通イライラしてしまうと思うんですが、中国人選手は気にせずゲームなどをしているんですよね。
良くも悪くも慣れているというか、そこで予想外の事が起こった時に落ち着いていられるメンタルを学びました。」

タイリーグを観たことがない日本人も多いと思います。そんな方達へエスクデロ選手が思うタイリーグの魅力を教えてください!

「Jリーグでは観られないプレーが観られるのがタイリーグの魅力だと思います。当たり前のことを当たり前にすることも必要ですが、そこでそんなにガッツリ行くの?というプレーや、思いも寄らぬ場所でのドリブル突破など予想外が観られるのが楽しいです。

日本は観戦にもまだ制限があるようですが、タイリーグには日常が戻りつつあります。入国時の隔離が1日だけになったので、ぜひ観に来て欲しいと思います。チェンマイは自然もあって、娯楽もあり、屋台もあって本当にいいところですよ。僕は焼肉チェンマイホルモンという焼肉屋さんがおすすめです!」

生まれ変わったタイリーグドットコムにメッセージをお願いします!

「タイリーグドットコムがあるおかげでタイやタイリーグの情報を知られてありがたいですし、またイベントなども協力できたらと思います。
今後も、日本でまだ知られていない選手などの情報を楽しみにしています!」

インタビューを終えて…


タイリーグ、タイについて1時間にわたり様々な質問に答えてくださったエスクデロ選手。時間のある時はJリーグやタイリーグ2部の試合も観ているとのことで、海外でのプレー経験豊富なエスクデロ選手ならではの視点が新鮮でした。今シーズンも残り6試合、タイリーグドットコムもエスクデロ選手の活躍を応援します!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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