タイサッカーを知ろう

【タイリーグ1部2020】タイNO.1の強豪。ブリーラム・ユナイテッドFC

正式名称 Buriram United FC
(タイ語表記:สโมสรฟุตบอลบุรีรัมย์ ยูไนเต็ด)
ホーム愛称 The Thunder Castles
設立年 1970年
ホームスタジアム Chang Arena
監督 Božidar Bandović
チームカラー

クラブ概要

タイリーグ史上最も強力なチームの一つであるブリーラム・ユナイテッドは、長期に渡りT1の主力として活躍、過去10年で6回の優勝経験があり、毎シーズンの優勝を最大目標とし一貫した挑戦を続けています。
昨シーズンのT1最終節には、優勝を賭けた接戦の末にチェンライ・ユナイテッドに敗北。3連覇を逃し涙を飲みました。

2017年にモンテネグロ人コーチのボジダル・バンドビッチ(Bozidar Bandovi)氏が監督に就任すると、彼の指導の下で2017・2018のT1を連覇、今シーズンはタイトル奪還に向け、前線には体格の良い外国人選手とハイレベルなタイ人選手を配置。32,000席をも設けるタイ最大級のスポーツスタジアム、チャン・アリーナ(Chang Area)をホームに活動しています。

クラブの歴史

1970年に創設されたブリーラム・ユナイテッドは、タイリーグ1部の中では最も古く、かつ成功を収めたチームの一つです。
もともとは、PEA(Provincial Electricity Authority F.C.)という名で設立されたこのチームは、1998年のタイリーグ3部 Kor Royal Cupを制し、Thai Division 1リーグ(現在のタイリーグ2部)に昇進したことを機に、全国的に一躍話題となりました。

そして2003/2004シーズンでは、タイリーグ1部(当時の名称はプレミアリーグ)に昇進、シーズン初出場にも関わらず2位という成績を収め全てのサッカーファンを驚かせました。
2008年には活動拠点をアユタヤに移し、チーム名もPEA アユタヤに変更。チーム史上初となるプレミアリーグ制覇を果たします。翌年は再び活動拠点をイーサン地区のブリーラムに移転、現在に至ります。

ブリーラム・ユナイテッドは、2009年の移転以来、6回のリーグ優勝、4回のFA Cupおよび5回のリーグ杯で勝利を収めながら、新たな環境、ファンとともに成長してきました。同チームは、DFティーラトン・ブンマタン(Teerathon Bunnmathan・現在は横浜Fマリノスでプレー), フランク・アチェンポン(Frank Acheampong・ガーナ)、 MFカルメロ・ゴンザレス(Carmelo Gonzalez・スペイン), DFアンドレス・トゥニエス(Andres Tunez・スペイン/ベネズエラ)、 ジオゴ・ルイス・サント(Diogo Luis Santo・ブラジル・在籍3年で105試合中101回のゴールを記録!)などといった世界クラスの天才たちを引き寄せました。今後もさらなる成功へと成長を続けることが期待されます。。。!

現在は横浜Fマリノスに在籍しているティーラトン・ブンマタン。昨シーズンは横浜のリーグ優勝に大きく貢献し、タイ国内でもベストプレイヤーに選ばれました。

今シーズンの成績

ブリーラム・ユナイテッドは、未だに昨年の遅れを取り戻すことに必死であり、現時点では、4試合中1勝2敗1引き分けでまさかの11位に位置しています。この2敗の対戦相手はポリスFC、ラチャブリーFCでしたが、実力差から言っても本来なら間違いなくブリーラムFCが勝利するべきものでした。チームが本来のパフォーマンスを取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。。

今シーズンの同チームの注目は、ここ4試合ですでに4ゴールを挙げているMFスパチョク・サラチャット(Supachock Sarachat)選手です。彼は西野監督率いるタイ代表でも大活躍の選手で、去年9月に行われたカタールW杯アジア予選ではインドネシア相手に2ゴールを奪い勝利に貢献しました。

タイ代表スパチョク・サラチャット

ブラジル人FWリカルド・ブエノ(Ricardo Bueno)も、4試合中2ゴールを決めるなど、ブリーラム・ユナイテッドは攻めの姿勢を崩していません。リーグ再開後には格下チームとの試合が連続して控えており、どの試合もブリーラム・ユナイテッドは勝利が求められます。T1の最強クラスのチームとしても、バンドビッチ監督にとっても今年は試練のシーズンとなりそうです。

クラブ豆知識

ブリーラム・ユナイテッドはリーグ優勝数最多(8回)を誇っており、最大のライバルとも言えるムアントンユナイテッドの4回を軽く超えています。

32000人の収容人数を誇るチャンアリーナは、タイのサッカー専用スタジアムの中では最も大きく、サッカー以外を開催できるスタジアムを含めてもタイ国内で2番目に大きなスタジアムです。タイ国内最大のスタジアムは、代表試合などで使用されるラジャマンガラスタジアムで、収容人数は65,000人です。既にお気付きの方もいるかもしれませんが、チャンアリーナのネーミングライツを獲得しているのはタイの定番・チャンビールで有名なタイ・ビバレッジです。スタジアム入り口ではお馴染みの象のロゴマークを見ることができます。

ブリーラム・ユナイテッドは、2017年からからドイツのブンデスリーガに属するボルシア・ドルトムントと提携しています。9歳から19歳までのユース年代の選手の育成を目的として契約が結ばれました。近い将来、ブンデスリーガで活躍するタイ人選手を観る事ができるかもしれません。。。!