正式名称 | PT Prachuap Football Club (タイ語表記:สโมสรฟุตบอลพีที พีที ประจวบ) |
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チーム愛称 | The Killer Wasp |
設立年 | 2009年 |
ホームスタジアム | サームアーオ・スタジアム |
監督 | Thawatchai Damrong-Ongtrakul |
チームカラー | オレンジ |
G大阪の宮本監督のように選手として活躍した人物がクラブの監督になるのはめずらしくありません。選手からの信頼も厚く、メディアへの露出も多くなるのでチームにとってもクラブ経営にとってもプラスになりますよね。
今回ご紹介するPTプラチュワップFCもタイ代表経験のある監督が率いるクラブです。
多くの苦難を乗り越えて、強豪への仲間入りを目指しています!
高いポテンシャルを秘めたPTプラチュワップFC
PTプラチュワップFCは今年でT1参戦3年目となりますが、創立は2009年とまだまだ若いチームです。ただT1参戦初年度は6位、2年目の昨シーズンは9位と降格争いに名を連ねることもなく安定した活躍をみせています。
監督は元タイ代表で伝説のMFと呼ばれていたタワチャイ・ダムロンオントゥラクーン(Thawatchai Damrong-Ongtrakul)氏。2017年からチームを率いて見事チームをT1に押し上げました。
チームには今年、ブラジル出身のFWブルーノ・メゼンガ(Bruno Mezenga)やFWウィリアム・エンリケ(Wiiliam Henrique)、元Aリーグ選手でフィリピン代表でもあるイアン・ラムゼイ(Lain Ramsey)が加入し多彩なタレントも揃っています。
タワチャイ監督がどのように選手たちをまとめて指揮を取るのか注目が集まっています。
今季加入のブラジル人FWブルーノ・メゼンガ31歳。元ブラジルの世代別代表です。
PTプラチュワップFCの本拠地 プラチュワップ・キーリーカン県
PTプラチュワップFCのホームタウンはマレー半島で1番細い部分、海岸線からミャンマーとの国境まで約12kmしかないプラチュワップ・キーリーカン県にあります。首都のバンコクから少し距離があるので、ローカル色が濃いめ。街自体もあまり大きくありません。
そのため、PTプラチュワップFCのホームスタジアムであるサム・アオ・スタジアム(Sam Ao Stadium)はT1のなかでも2番目に小さなスタジアムです。ただスタジアムの後方にそびえる山々が美しく5000人収容のスタジアムには毎回3000人ほどのファンが応援に駆けつけます。
大きなスタジアムもいいですが、小さなスタジアムで毎回全員が家族のような雰囲気で応援するのも悪くないですよね。
I'm at Sam Ao Stadium in Prachuap Khiri Khan, Changwat Prachuap Khiri Khan https://t.co/f6syfoMjRP pic.twitter.com/givp2s5Zbi
— pueng🍧 (@somrudee_S) October 8, 2018
サム・アオ・スタジアム。小さめではありますがどこからでもピッチが見渡せそうな良いスタジアムです。
苦境を乗り越えT1にたどり着いた PTプラチュワップFC
今からたった11年前の2009年に限られた資金と施設で地域リーグの2部に参戦したPTプラチュワップFCですが、初年度は苦戦し12チーム中10位という成績でした。さらに苦難は続き、翌年は安全面での不安と資金不足でリーグに参加することすらできませんでした。
しかし、そんな逆境のなかでも諦めず再びリーグに参戦することを目標にチーム存続の可能性を模索した結果、クラブに新しい会長を迎えることになりました。
このことがチームをT1へと導く大きな一歩となります。
チームを劇的に変えた リムアロンラック氏
クラブの新会長に就任したリムアロンラック氏はPTプラチュワップFCを全く新しいチームへと生まれ変わらせました。
具体的にはまずクラブ理念を見直してチームロゴやユニフォームを一新することにより、強く戦えるチームイメージへと変更しました。さらに、スタジアムの再整備も行なって、より多くの資金をクラブへ流入できる体勢へと作り変えました。
そうした改革が功を奏し、その後わずか3年で2部優勝、2016年にはクラブに新たなスポンサーが付くまでに成長しました。そしてついに2017年に念願のT1に参戦することができたのです。
創立当初は苦難の連続でしたがリムアロンラック氏が指し示したクラブの方向性に向かってクラブに関わる全員が努力した結果、つかみ取ったT1昇格だったといえます。
タイ伝説のMF タワチャイ
1998年のアジアカップでタイ代表は韓国代表を破り初めて準決勝まで駒を進めました。
タワチャイ監督はなんとその韓国戦で決勝ゴールを決めタイ代表を準決勝まで導いた伝説のプレーヤーなんです。
自国タイで開催されたアジアゲームでグループステージ2次ラウンドを突破し見事ノックアウトステージに進出したタイ代表は初戦でグループ2を1位で突破した韓国代表と対戦することになります。
後半80分にジーコの愛称を持つFWキャティサック・セーナームアン(Kiatisuk Senamuang)が先制点を入れるとそのわずか6分後に韓国に返され1-1の同点で試合が終了。延長戦はゴールデンゴール方式でどちらかがゴールすれば即試合終了という緊張の場面で、その伝説の決勝ゴールが生まれたんです。
自国開催で、しかも延長戦で格上相手にゴール奪って見せたタワチャイはまさに伝説のMFと言えますよね。
当時の映像が残っています。画質は荒いですが、タワチャイ(背番号#11)のフリーキックの素晴らしさは鳥肌ものです。。。!
気になる2019/2020シーズンは?
今シーズンPTプラチュワップFCは4試合戦って1分3敗13位と厳しいスタートを切りました。しかしまだまだシーズン序盤、まずは1試合勝利して流れをつかみたいところです。
それにはブラジル出身FWブルーノとウィリアムのコンビネーションと得点力、また失点をしないことも重要となってくるので韓国出身のDFユ・ジュンス(Yoo Jun-Soo)やモンテネグロ出身のDFアドナン・オラホヴァック(Adnan Orahovac)の活躍もチームの勝利には不可欠となってきます。
今後も厳しい試合が予想されますが、タワチャイ監督のもとPTプラチュワップFCの巻き返しに期待です!
まとめ
- PTプラチュワップFCは今年でT1参戦3年目、創立2009年
- 監督は元タイ代表で伝説のMFと呼ばれていたタワチャイ・ダムロンオントゥラクーン氏
- ホームタウンはプラチュワップ・キーリーカン県
- 2009年に限られた資金と施設で地域リーグの2部に参戦するも翌年は安全面での不安と資金不足でリーグに参加できず。
- クラブの新会長に就任したリムアロンラック氏が全く新しいチームへと生まれ変えた
- 2017年に念願のT1参戦
- 現在、4戦1分3敗で13位 巻き返しに期待
PTプラチュワップFCはまだビッグクラブとまではいきませんが、苦難を乗り越えてチームを改革してきただけあって今後どのようになっていくのか楽しみなチームです。
タワチャイ監督が率いる今シーズンは戦力となる新たなタレントが加わり、今でこそ13位ですが上位に食い込める可能性をまだ十分に秘めています。
伝説のMFがこれからどうやってチームを立て直すのか、注目です!
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